武藤ゼミ
研究
舞台芸術としてのダンス(バレエやモダンダンスなど)を中心としつつ、娯楽や民俗芸能あるいは映像表現の中のダンスまで幅広く視野に入れて研究しています。具体的には、
(1)20世紀のアジアのダンスをめぐる歴史研究。とくに海でつながった南アジア~東南アジア~東アジアの複雑な近代化プロセスを、信仰や政治、貿易、風俗など様々な要素とリンクさせながら考察しています。
(2)「振付」の概念をめぐる理論的な研究。振付とは「人を動かす技術」である、とあえてシンプルに捉え、多様な文脈のダンスでどのように振付が行なわれているかを分析した上で、それを拡張して応用することで新しいダンスを生み出す方法を考えています。
ゼミ
卒論ゼミでは、ダンス、音楽など上演芸術のほか、身体やパフォーマンスにまつわるテーマを守備範囲としています。各自が自由に選んだテーマにおいて、自分なりの「問い」を見つけ出し、自分で「答え」を探りあてていく主体的な作業を支援します。学問として必須の手続きは指導しますし、何を読めばいいか、何をどう考えたらいいのかといったことも必要に応じて提案しますが、レールは敷きませんので、積極性のある人には楽しく、ない人にはツラいかも知れません。卒論といえども、既に語られていることをなぞって繰り返すのではなく、何か新しく面白い(興味深い)ことを論じてほしいと考えています。